「今夜は、穏やかな夜勤になりますように」
そう願って出勤しても、夜勤はなかなか思いどおりに進みません。
その真っ最中は必死でも、振り返ると少し笑ってしまう。そんな場面があります。
私が夜勤で感じた「あるある」を、5つご紹介します。
「分かる、私も」と、少し肩の力を抜いて読んでいただけたらうれしいです。
1 夜勤当日の新規入所に身構える
自分が夜勤に入る日に、新しい利用者さんが入所される。
「今日だったか……」
そう思ってしまうことがあります。
正直、悪いくじを引いてしまったような気持ちになることも。
夜は眠れるだろうか。トイレの間隔は、どのくらいだろう。
不安なとき、どんな声かけで安心していただけるだろう。
申し送りを聞いても、まだ分からないことはたくさんあります。
その方をよく知らないまま、少ない人数で夜を迎えることに緊張するのです。
利用者さんにとっても、初めての場所で迎える夜。こちらも手探りです。
「少しでも安心して過ごしてもらえたら」
そんな思いで、いつもより少し気を張って夜勤が始まります。
2 起きてくるタイミングが重なる
さっきまで、あんなに静かだったのに。
お一人が起きてこられたと思ったら、別の方も。そちらを気にしていると、またもうお一人。
「みなさん、打ち合わせをしていましたか?」
心の中で、つい聞きたくなります。
お一人ずつなら、もう少しゆっくり関われるのに。
重なると、目の前の方と関わりながら、ほかの方の様子も気になります。
急に忙しくなって、足も頭もフル回転です。
3 気づけばドラクエの勇者に
夜中に起きてこられた方が何人もいて、それぞれに見守りが必要なとき。
車椅子を使う方も一緒に、様子を見ながら行動することがあります。
あちらへ行くにも、こちらへ行くにも一緒。
気づけば、自分を先頭に一行ができています。
「この感じ、どこかで見たことがある……」
そう、ドラクエです。
「私、いつの間に勇者になったんだろう」
お一人おひとりのペースに合わせ、あちこちに目を配りながら移動します。
今夜の目標は、みなさんと無事に朝を迎えること。
できれば、自分のHPも朝まで残っていてほしいところです。
4 うんを持っている職員がいる
なぜか、その人の夜勤には排便が重なる。
そんな「運」ならぬ「うん」を持っている職員がいます。
たまたまなのでしょうが、何度か続くと思ってしまいます。
「今日も、うんを持っているなあ」
お一人のケアを終えたら、また別の方も。
着替えやシーツの交換まで続くと、なかなかの忙しさです。
お腹がすっきりするのは、よいこと。でも、対応するこちらも必死です。
できれば、この「うん」が宝くじにも効いてくれたら。
そんなことを考えながら、また次のケアに向かいます。
5 膝掛けから伝わった優しさ
忙しい夜勤の中には、忘れられない優しさもあります。
なかなか眠れない利用者さんが、私の隣に座っていたときのことです。
記録を書いていた私は、うっかり居眠りをしてしまいました。
そのとき、利用者さんが、ご自分の膝掛けを私にかけてくださったのです。
眠ってしまったことは、気をつけなければいけません。
それでも、その方が向けてくださった気遣いが、胸にしみました。
いつもは私が、寒くないか、不安ではないかと気にかける立場です。
でも、その夜は、私も気にかけてもらっていました。
あの膝掛けの温かさは、今も心に残っています。
夜勤を終えたあなたへ
夜勤では、弱音を吐きたくなることも、「どうして今日に限って」と思うこともあります。
その気持ちを抱えながらも、目の前の方のところへ向かう。
様子を確かめ、声をかけ、次に必要なことを考える。
そうして朝を迎えると、ほっとします。
大変だった夜の中にも、ふと思い出して笑える場面や、心に残る優しさがあります。
夜勤を終えた方も、これから向かう方も。
今日も、お疲れさまです。
あなたの夜勤にも、思わず笑ってしまうことや、忘れられない出来事はありますか。


コメント