「個人情報が漏れた」という
ニュースを見て、
心配になることはありませんか。
「自分が使っている会社かもしれない」
「離れて暮らす親にも、
何か伝えた方がいいのかな」
何をすればよいか分からないと、
不安は大きくなってしまいますね。
でも、すべての連絡を
自分一人で見分けようと
しなくても大丈夫です。
まず覚えておきたいのは、
次の3つです。
- その場で決めない
- いつもの窓口で確かめる
- 困ったら、一緒に確認してもらう
この記事では、
高齢者ご本人とご家族に向けて、
身近な場面でできる対策をお伝えします。
情報漏洩のニュースを見たら
情報漏洩とは、
名前や連絡先などが、
本来見られるはずのない相手に
知られてしまうことです。
2026年10月には、
大規模な情報漏洩などの事案を受け、
個人情報保護委員会が事業者に
情報管理の徹底を呼びかけました。
ただ、ニュースを見ただけで、
自分の情報も漏れたと
決まったわけではありません。
まずは、その会社やサービスの
公式なお知らせを確認しましょう。
- 自分が利用しているサービスか
- 自分の情報が対象になっているか
- どんな対応が案内されているか
分からない場合は、
正規の問い合わせ窓口に確認します。
何の情報が漏れたかによって、
必要な対応は異なります。
慌てて口座を解約したり、
すべての設定を変更したりする前に、
対象となる情報を確かめましょう。
スマホを使わない方にもできる備え
病院の受診や買い物などで、
名前や電話番号を
伝えることがあります。
そのため、スマホを使わない方も、
情報漏洩と無関係とは限りません。
けれど、難しい操作を
覚えることだけが対策ではありません。
突然の電話で答えを急がず、
いったん切って確かめる。
気になる手紙を、
信頼できる人に見てもらう。
そんな日常の小さな行動も、
暮らしを守る備えになります。
電話には「確認してからにしますね」
「あなたの情報が漏れています」
「今日中に手続きが必要です」
急に言われると、
驚いてしまうと思います。
そんなときは、その場で判断せず、
次のように伝えてください。
今は分からないので、
確認してからにしますね。
うまく説明できなくても構いません。
相手を納得させようとせず、
電話を切って大丈夫です。
名前を知っていても、確かめる
相手に名前を呼ばれると、
「自分を知っている人なのだ」と
安心することがあります。
しかし、名前を知っているだけでは、
正規の担当者かどうかは分かりません。
電話を切ったあと、
通帳やカード、契約書などに載っている
いつもの問い合わせ先へ確認しましょう。
「情報を削除します」と言われたら
国民生活センターを名乗り、
「個人情報を削除してあげる」と
持ちかける偽の電話があります。
国民生活センターが、
このような電話で
個人情報を削除することはありません。
突然かかってきた電話では、
削除を依頼したり、
お金を払ったりせず、
いったん切って相談しましょう。
暗証番号やパスワードも、
その場で教えないでください。
スマホに届いた認証コードも同じです。
認証コードとは、
本人確認のために届く
数字などのことです。
メールは、いつもの入り口から確認
「情報漏洩の対象です」
「アカウントを守るため、
こちらから手続きしてください」
こうした連絡は、
正式なお知らせの場合もあれば、
偽物の場合もあります。
文章や見た目だけで見分けるのは、
難しいことがあります。
そこで覚えておきたいのが、
届いたリンクを使わず、
いつもの入り口から確認する方法です。
例えば、銀行からメールが届いたら、
メールの中のボタンを押す前に、
普段使う銀行の公式アプリを開きます。
買い物のサービスなら、
あらかじめ登録した
公式サイトから確認します。
警察庁も、メールやSMSの
リンクを安易に押さず、
公式アプリなどを使うよう
案内しています。
※SMSとは、電話番号宛てに届く
短いメッセージのことです。
操作が難しいときは、
届いた画面をそのままにして、
信頼できる人に見てもらいましょう。
本当に情報が漏れたと分かったら
本物のお知らせだと確認できたら、
何の情報が対象なのかを見ていきます。
名前・住所・電話番号などの場合
今後届く、不審な電話や
メールに気をつけます。
情報漏洩が分かっても、
必ず悪用されるわけではありません。
相手がこちらの情報を知っていても、
その場で追加の情報を伝えず、
正規の窓口から確認しましょう。
パスワードの場合
公式サイトやアプリから、
パスワードを変更します。
同じパスワードを
別のサービスでも使っている場合は、
そちらも変更しましょう。
クレジットカード情報の場合
カード会社の公式な案内に従い、
必要な対応を確認します。
利用明細に、
身に覚えのない支払いがないかも
見てください。
不審な利用があれば、
すぐにカード会社へ連絡しましょう。
一人で進めるのが難しいときは、
画面やお知らせを見ながら、
一つずつ確認していけば大丈夫です。
家族からは「気になったら見せてね」
親を心配するあまり、
「知らない電話には出ないで」
「変なものを押さないで」
と、繰り返し伝えてしまうことも
あるかもしれません。
その気持ちは、
相手を大切に思っているからこそ
だと思います。
ただ、何かあったときに
「怒られるかもしれない」と感じると、
相談をためらうこともあります。
普段から、こんな言葉を
かけてみませんか。
本物かどうか迷う連絡もあるから、
気になったら見せてね。
一緒に確認しよう。
相談してくれたときには、まず、
話してくれてありがとう。
と受け止めるところから始めましょう。
本人の希望を聞きながら備える
ご家族が手伝うなら、
例えば次のような方法があります。
- 相談先の電話番号を紙に書く
- よく使う公式サイトを登録する
- 困ったときに相談する人を決める
連絡先を書いた紙は、
電話のそばなど、
見つけやすい場所に置きましょう。
全部を代わりに管理する前に、
「どこを手伝ってほしい?」
と聞くことも大切です。
ご本人が安心して使える方法を、
一緒に考えていきましょう。
もし押したり、入力したりしたら
「もう手遅れかもしれない」と、
一人で抱え込まないでください。
何をしたかによって、
必要な対応は変わります。
リンクを開いただけの場合
リンクを開いただけで、
必ず被害が起きるわけではありません。
IPAは、情報の入力や
アプリのインストールなどを
していなければ、
基本的に被害は発生しないと
案内しています。
※IPAとは、インターネットの
安全対策を案内する公的機関です。
それ以上の操作をやめて画面を閉じ、
不安があれば相談しましょう。
パスワードなどを入力した場合
入力した情報に応じて、
早めに対応しましょう。
パスワードなら、
正規のサイトやアプリから
速やかに変更します。
同じパスワードを使っている
別のサービスも変更してください。
銀行やカードの情報なら、
正規の銀行・カード会社の窓口へ
すぐに連絡します。
ログインできない場合も、
サービスの窓口に相談しましょう。
お金を振り込んだ場合
すぐに金融機関と警察へ
連絡してください。
金融庁は、被害に遭った場合には
速やかに振込先の金融機関へ連絡し、
警察へ届け出るよう案内しています。
相談するときのために、
次のものを残しておきましょう。
- 届いたメールやメッセージ
- 相手の電話番号
- 振込の控え
ご家族は、責める言葉よりも、
「今できることを確認しよう」と
声をかけ、連絡を手伝ってください。
家族に頼みにくいときの相談先
身近に相談できる人がいない場合も、
相談先はあります。
消費者ホットライン:188
**「188(いやや)」**に電話すると、
地域の消費生活センター等に
つながります。
不審な請求や契約などについて
相談できます。
警察相談専用電話:#9110
不審な電話や、
犯罪に関する心配ごとの相談先です。
緊急の事件・事故の場合は、
110番です。
被害がはっきりしていなくても、
「こんな連絡が来て心配です」と
相談して構いません。
一緒に確かめることが安心につながる
情報漏洩のニュースを見ると、
普段の電話やメールまで
心配になることがあると思います。
でも、いつも緊張して
過ごさなくても大丈夫です。
突然の連絡には、少し立ち止まる。
いつもの窓口から確かめる。
分からなければ、誰かに相談する。
まずは、その習慣から
始めてみませんか。
ご家族は、今日の会話の中で、
気になる連絡が来たら、
一緒に見ようね。
と伝えてみてください。
困ったときに話せる相手がいること。
その安心も、
暮らしを守る大切な備えです。
※本記事は2026年10月22日時点の
公表情報をもとに作成しています。
個別の情報漏洩については、
各事業者の公式な案内をご確認ください。


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