重度のリウマチのNさんが、私に教えてくれた「生きる強さ」

重度のリウマチのNさんと介護職員が笑顔で寄り添う水彩イラスト。「Nさんが私に教えてくれた生きる強さ」を伝える記事のアイキャッチ画像 経験談

介護の仕事を始めて少し慣れてきた頃、私は
Nさんという女性と出会いました。

Nさんは重度のリウマチを患い、両手に変形し、
腰や足にも大きな変形がありました。

初めてお会いしたとき、私は

「きっと毎日つらい思いをされているのだろう」

と、勝手に想像していました。

しかし、その思い込みはすぐに覆される
ことになります

誰よりも笑顔だったNさん

いつも笑顔のNさん。

リハビリにも、いつも前向きでした。

そんなNさんを私は大好きになり、Nさんも

私を下の名前に「ちゃん」を付けて呼んでくれるほど、

親しく接してくださいました。

私を励ましてくれた一言

そんなある日、私は仕事と育児の両立で、

疲れた顔をしていたのでしょう。

「どうしたの?」

と、Nさんが声をかけてくれました。

私は少しだけ、Nさんに悩みを打ち明けました。

するとNさんは私の手を握り、こう言いました。

「私は小学生の時に親に1万円で売られた」

Nさんは、

「私は小学生の時に、親に1万円で売られたんだ」

と、ご自身の幼少期のことを話してくださいました。

そして、

「私みたいな人もいるんだから、負けちゃダメだよ」

と、私を励ましてくれました。

私がNさんから教わったこと

人は、置かれた環境だけで
幸せが決まるわけではない。

どんな人生を歩んできても、笑顔で生きる
強さを持つことはできる。

Nさんは、その姿で私に教えてくれました。

そして、介護の仕事は単に「お世話をする」
だけの仕事ではないことも、Nさんから
教わりました。

あれから25年。

今でも、つらいと感じる時にはNさんを思い出します。

そして、あの日かけてもらった言葉を思い出します。

「負けちゃダメだよ」

今度は私が、誰かにそう言える人でありたいと
思っています。








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