「今日の夜勤、大丈夫かな」と不安になるあなたへ|介護職の夜勤の悩み

「夜勤への不安を感じながら施設内に立つ介護職員を描いた、やさしい介護ノートの水彩イラスト」 介護の仕事

「今日の夜勤、大丈夫かな」

夜勤の日になると、

いつもより少し
気持ちが落ち着かない。

そんなことは
ありませんか?

「何か起きたらどうしよう」

まだ何も起きていないのに、

勤務に入る前から
いろいろなことを考えてしまう。

介護の夜勤には、

日中とは少し違う
緊張感があります。

夜勤を不安に感じる気持ちは、

簡単に片づけられるものでは
ないと思います。

今回は、

介護職が夜勤で感じる
そんな不安について、

少し立ち止まって
考えてみたいと思います。

夜勤前に感じる、言葉にしにくい不安

夜になると、

日中より職員の人数が
少なくなる施設もあります。

周りにすぐ相談できる人が
いないこともある。

自分で考え、

その場で判断しなければならない
場面も増えていきます。

「自分にきちんと
対応できるだろうか」

そう考えると、

勤務が始まる前から
少し身構えてしまうことも
あるのではないでしょうか。

夜勤前の不安は、

周りからは
なかなか見えません。

いつも通り出勤して、

いつも通り
仕事を始めていても、

心の中では、

いつもより少し
緊張している。

そんな夜もあるのだと思います。

「どちらを先に?」と迷う夜勤の判断

夜勤中、

ナースコールや
センサーコールが、

ほとんど同時に
いくつも鳴ることがあります。

一人で対応していると、

すべての場所へ
同時に向かうことはできません。

その中で、

「まず、どこへ行くべきか」

短い時間の中で
判断しなければならないこともあります。

転倒の危険が高そうな方。

体調が気になる方。

普段からよくコールを
押される方。

そのときの状況によって、

優先する人は変わります。

でも、

夜勤中は、

その判断を
自分一人でしなければならない
場面もあります。

「こっちを先に見に行って
大丈夫だろうか」

「ほかの方に
何かあったらどうしよう」

短い時間の中で、

いくつもの迷いが
頭をよぎります。

後から振り返れば、

落ち着いて考えられることでも、

その瞬間は、

コール音が鳴る中で
すぐに動かなければなりません。

夜勤の不安は、

ただ忙しいから
生まれるのではなく、

自分の判断が、
誰かの安全につながっている

と感じることからも
生まれるのではないでしょうか。

「様子を見る」と「連絡する」の間で迷う

利用者さんの様子を見ていて、

「いつもと少し違う」

そんな変化に
気づくことがあります。

熱がある。

血圧がいつもと違う。

呼吸の様子が気になる。

顔色が悪い。

そのとき、

「今、連絡した方がいいのかな」

と迷うことがあります。

職場で決められた基準や
指示があったとしても、

実際に目の前の方を見ていると、

今すぐ連絡するべきなのか、

もう少し様子を見るのか、

判断に迷う場面もあります。

「こんなことで
連絡していいのかな」

「もう少し様子を
見た方がいいのかな」

そんな気持ちの間で
揺れることもあります。

オンコールは、

ただ電話をすれば
終わりではありません。

利用者さんの状態を見て、

何を伝えるのかを整理して、

相手に状況が伝わるように
話さなければなりません。

その一つひとつが、

夜勤の緊張につながることも
あるのだと思います。

誰かに相談したい。

でも、

その相談をするタイミングまで
自分で決めなければならない。

そんなところにも、

一人で夜勤をする心細さが
あるのではないでしょうか。

夜勤の不安は、勤務中だけではない

夜勤の前になると、

「少し寝ておいた方がいい」

そう思っていても、

なかなか眠れないことがあります。

普段とは違う時間に
横になってみても、

頭が冴えてしまったり、

「ちゃんと眠らないと」

と考えるほど、

かえって眠れなくなったり。

夜勤に備えて
体調を整えたいのに、

思うように休めない。

そんなことも
あるのではないでしょうか。

食事の時間もずれ、

いつ、

どのくらい食べればいいのか
迷うこともあります。

夜勤が始まる前から、

いつもの生活リズムを
少し変えなければならない。

それだけでも、

思っている以上に
身体には負担がかかります。

十分に休めなかったまま
勤務に入れば、

「今日は大丈夫かな」

という気持ちが
さらに大きくなることもあります。

夜勤の大変さは、

勤務が始まってからだけでは
ありません。

眠ること。

食べること。

身体を整えること。

そんな日常のリズムまで
変わっていく。

そこにも、

夜勤ならではの負担が
あるのではないでしょうか。

「分からない」と言いにくい気持ち

「これで合っているのかな」

そんなふうに、

誰かに確認したくなる
場面があります。

「誰かに聞きたいな」

と思っていても、

いざ相談しようとすると、

「こんなことを
聞いていいのかな」

「また分からないと
思われないかな」

と、

言い出しにくくなることも
あります。

周りも忙しそうだったり、

自分だけが
分かっていないように感じたりすると、

なおさら聞きにくくなることも
あるでしょう。

けれど、

夜勤では、

その場で判断を求められることも
少なくありません。

迷いながら、

その気持ちを
一人で抱えている時間は、

思っている以上に
心を疲れさせます。

「分からない」と言うことは、

できないことを
認めることではなく、

安全のために
確認することでもあります。

それでも、

その一言を口にするまでに、

勇気がいることもある。

聞きたいのに、聞けない。

その気持ちも、

決して小さなものでは
ないと思います。

「大丈夫かな」と思う夜があっても

夜勤が近づくと、

少し気持ちが重くなる。

そんな自分を見て、

「もっとしっかりしなければ」

「こんなことで
不安になっていて大丈夫かな」

と思うことも
あるかもしれません。

でも、

迷うことも、

怖いと思うことも、

夜勤という仕事に
向き合う中で生まれる気持ちの
ひとつなのだと思います。

無理に、

「平気にならなければ」

と思わなくてもいい。

不安だった。

怖かった。

迷った。

まずは、

そんな自分の気持ちを、

自分まで否定しなくても
いいのではないでしょうか。

夜勤をする人の不安は、

周りからは
なかなか見えないものです。

だからこそ、

せめて自分自身は、

その気持ちに少し
気づいてあげてもいい。

今日も夜勤に向かう誰かが、

少しでも穏やかな気持ちで、

朝を迎えられますように。

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