【無料研修資料・第4回】改善結果を振り返り、次の取り組みにつなげる|生産性向上推進体制加算(Ⅱ)

第4回・改善結果を振り返る研修で、介護職員3人が記録を確認しながら話し合う水彩イラスト 介護の仕事

生産性向上の取り組みは、
改善方法を実施したら
終わりではありません。

実際に試してみた結果、

「職員の負担は減ったのか」

「利用者さんの安全や
ケアの質に影響はなかったか」

「この方法を続けてもよいのか」

を確認することが大切です。

第3回の研修では、
現場で無理なく実施できる
小さな改善を一つ決めました。

第4回では、
その改善結果を振り返り、

継続するのか、
修正してもう一度試すのか、
いったん中止するのかを話し合います。

今回も約15分で実施できるように、
PowerPoint・PDF・Word・Excel形式の
研修資料を作成しました。

架空事例の代わりに、
自施設で実際に取り組んだ改善活動を
使って話し合うこともできます。

第4回研修の目的

第4回研修の目的は、
改善活動の結果を確認し、
次の取り組みにつなげることです。

研修では、次の内容を確認します。

  • 改善前と改善後の変化
  • 利用者さんの安全への影響
  • ケアの質への影響
  • 職員の負担や働きやすさの変化
  • 現場から出た意見
  • 継続・修正・中止の判断
  • 次に取り組む課題

思ったような結果が
得られなかった場合も、

取り組みそのものが
失敗だったとは限りません。

「なぜ続けにくかったのか」

「どの部分を変えればよいのか」

を記録することで、
次の改善に生かすことができます。

第4回研修で使用する架空事例

今回の研修では、
第1回から続いている
架空事例を使用します。

第3回の研修では、
必要な物品を探す時間を減らすために、

保管場所を一か所にまとめ、
表示を追加する改善を試しました。

1~2週間試したところ、
以前より物品を見つけやすくなり、

探す時間が短くなったという
意見が聞かれました。

一方で、

「表示が小さくて見えにくい」

「使用後に元の場所へ
戻っていないことがある」

という意見も出ています。

第4回では、
こうした結果をもとに、

現在の方法を続けるのか、
一部を修正するのかを話し合います。

なお、この架空事例は、
自施設で実際に取り組んだ課題へ
差し替えることができます。

実際の事例を使用する場合は、
利用者さんや職員が
特定されないようにしてください。

第4回研修の進め方

研修時間の目安は約15分です。

0~2分|前回の改善内容を確認する

第3回の研修で決めた内容を
振り返ります。

  • どの課題に取り組んだか
  • どのような改善を試したか
  • 誰が担当したか
  • どのくらいの期間実施したか
  • 何を確認することにしていたか

前回の記録がある場合は、
参加者全員で確認します。

2~5分|改善結果を共有する

実際に改善を試した結果を
共有します。

  • 改善前と比べて何が変わったか
  • 探す時間や移動は減ったか
  • 職員の負担は減ったか
  • 現場からどのような意見が出たか
  • 新しい困りごとは発生していないか

結果を共有するときは、
「よかった」「変わらなかった」だけでなく、

実際に起きたことを
具体的に確認します。

5~9分|安全とケアの質を確認する

業務を効率化できたとしても、
利用者さんの安全や
ケアの質が低下してしまっては、

適切な改善とはいえません。

次の視点から確認します。

  • 利用者さんの安全に影響はなかったか
  • 事故やヒヤリハットはなかったか
  • 必要なケアが遅れることはなかったか
  • 利用者さんの不安や負担につながっていないか
  • 職員が無理な方法で対応していないか

問題が見つかった場合は、
そのまま続けず、

改善方法を見直す必要があります。

9~12分|今後の対応を決める

確認した結果をもとに、
次のいずれかを決めます。

継続する

改善による効果があり、
安全面にも問題がない場合は、
現在の方法を継続します。

誰が実施しても
同じ方法で取り組めるように、

手順や保管場所などを
分かりやすくしておきます。

修正して再度試す

一定の効果はあるものの、
改善が必要な部分がある場合は、

方法を修正して
もう一度試します。

今回の事例であれば、

  • 表示を大きくする
  • 写真や色を使って分かりやすくする
  • 物品を戻す場所を明確にする
  • 補充する担当者を決める

といった修正が考えられます。

いったん中止する

安全上の問題がある場合や、
かえって職員の負担が
増えてしまった場合は、

いったん中止することも
必要な判断です。

中止した理由を記録しておくことで、
同じ問題を繰り返すことを防げます。

12~15分|次に確認することを決める

最後に、
今後の対応を具体的に決めます。

  • 継続・修正・中止の判断
  • 次に行う取り組み
  • 担当者
  • 実施期間
  • 確認する項目
  • 結果を報告する時期

「引き続き様子を見る」だけで
終わらせないことが大切です。

誰が、いつまでに、
何を確認するのかを決めておきます。

話し合いで大切にしたいこと

改善結果を振り返るときは、
取り組みを担当した職員や、

うまくできなかった職員を
責めないようにします。

確認したいのは、
個人の努力不足ではなく、

「現在の方法が
現場に合っていたかどうか」です。

改善を続けにくかった場合は、

  • 手順が複雑ではなかったか
  • 必要な情報が共有されていたか
  • 担当者だけに負担が集中していなかったか
  • 実施期間が短すぎなかったか
  • 必要な物品や環境が整っていたか

といった仕組みの部分を確認します。

職員が安心して意見を出せることが、
次の改善につながります。

年間の取り組みを振り返ります

第4回は、
今回の改善結果だけでなく、

年間を通して取り組んだ内容を
振り返る機会にもなります。

次の内容を整理しておきましょう。

  • 年間を通して確認した現場の課題
  • 実際に試した改善方法
  • 改善前と改善後の変化
  • 利用者さんへの影響
  • 職員から出た意見
  • 継続する取り組み
  • 次の期間へ引き継ぐ課題
  • 不足している記録やデータ

すべての課題を、
1年間で解決する必要はありません。

取り組めなかった課題や、
引き続き確認が必要な内容は、

次年度または次の実施期間へ
引き継ぎます。

研修後に残しておきたい記録

研修や委員会を実施したあとは、
次の内容を記録します。

  • 開催日時
  • 参加者
  • 前回決めた改善内容
  • 改善を実施した期間
  • 改善前と改善後の変化
  • 利用者さんの安全への影響
  • ケアの質への影響
  • 職員から出た意見
  • 継続・修正・中止の判断
  • 次に行う取り組み
  • 担当者と期限

うまくいかなかった結果も、
大切な記録です。

改善方法を変更した理由や、
中止した理由も残しておきましょう。

第4回研修資料のダウンロード

第4回の研修で使用できる資料を
まとめています。

  • PowerPoint
  • 閲覧・印刷用PDF
  • 進行ガイド・配布資料
  • 委員会記録・取り組み管理Excel

PowerPoint・PDF・Word・Excel入り/無料・登録不要

資料を利用する際の注意点

本資料は、
介護施設の内部研修や委員会で
活用するためのひな型です。

施設名や役職名、
実施方法などは、

自施設の状況に合わせて
変更してください。

また、本資料を使用したことや、
年4回の研修を実施したことだけで、

生産性向上推進体制加算(Ⅱ)を
算定できるわけではありません。

実際の算定には、
委員会の開催や安全対策、

対象となるテクノロジーの導入、
継続的な業務改善、

実績データの提出などを含め、
必要な要件を満たす必要があります。

制度や提出方法は、
変更される可能性があります。

厚生労働省や自治体、
指定権者が公表している
最新情報をご確認ください。

実際の事例を記録するときは、
利用者さんや職員が
特定されないように配慮し、

自施設の個人情報保護方針に
従ってください。

参考資料

本記事および研修資料は、
厚生労働省が公表している資料を参考に
作成しています。

資料を利用する際は、
自治体・指定権者の案内も含めて、
最新の情報をご確認ください。

年間4回の研修を終えて

今回で、年間4回の研修が
終了します。

第1回では、
現場の小さな困りごとを見つけました。

第2回では、
記録した困りごとを整理し、
優先して取り組む課題を考えました。

第3回では、
現場で無理なく実施できる
小さな改善を決めました。

第4回では、
改善結果を振り返り、
次の取り組みを決めました。

生産性向上は、
一度の大きな変更で
完成するものではありません。

現場の困りごとを確認し、
小さな改善を試し、

結果を振り返りながら
続けていくことが大切です。

利用者さんの安全と
ケアの質を守りながら、

職員が無理なく働ける方法を、
現場のみなさんで考えていきましょう。

年間研修の記事

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